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よくある本当のお話

 今日は印章業界の裏話、と言うほど大げさな話ではないのですが、本当にあった話をお伝えします。

 

 ネットショップのすべてが今日ご紹介するケースに当てはまるという意味ではありません。ネットショップの中には、実際に素晴らしい職人さんが運営されているHPが少数ですがあります。しかし、ネットショップでは今日お話しするような実例がよくあるのです。私の店長日記をご覧いただいた皆様のみ限定で、このことをお伝えします。

 

 ある日、会社を設立するので柘を印材とし会社設立印一式の見積をして欲しいという問い合わせをいただきました。早速、見積書に金額を記載しFAXで送信し返事を待っておりました。

 翌日、その方からお電話をいただき、「インターネットで安いところを見つけたので、そちらに注文します」とのこと。私は、「たぶん、その柘(印材)は輸入品だと思いますよ。それに機械で掘りっぱなしだから淵なんか細くなっています。だからすぐ欠ける可能性がありますよ」とコメント。

 

それから20日ぐらい経過したある日、その方からお電話がありました。「大至急、会社設立印一式、作って下さい」とのこと。ネットショップで作った会社の実印と角印、その二本の淵が欠けてしまったらしいのです。それだけではありません。刻印された文字もグチャグチャ(山口弁です。九州ではチャガンチャガン!) しかも会社設立の登記、官公庁の入札のための印鑑の届出がすべて終了した後でした。だから大変です!

 

翌日、熱帯雨林の雨水をたっぷり吸った輸入の柘ではなく、鹿児島産で硬質の「さつま柘」を真心込めて刻印し納品しました。

 

最近、こうした事例がよくあるのです。

 

 昨今、私達消費者を取巻く問題として消費期限と産地の偽装や、ゴールなき価格競争があります。こうした状況にあるからこそ、どれが本物でどれが安心できるのか、こうした本物志向、本物を見極めることが改めて問い直されようとしています。とくに一生お使いになる実印や会社設立印などを購入される時には、そうした原点に戻ってみてはいかがでしょうか。
 


 上の2本の印材は、見た目は同じです。業界用語では、左側をシマ柘とかシャム柘、右側を本柘(ほんつげ)と呼びます。

 左側のシマ柘・シャム柘はブラジルや東南アジアから輸入品です。当然、気候的には熱帯雨林ため、たっぷり雨水を吸い上げて育っていますので、あまり硬い木ではありません。正直な話、卸価格は本柘に比べはるかに安いのです。だから、ネットショップや激安店の多くは、この印材を「柘」と表示して販売しています。激安の理由がここにもあります。
 
 右側の印材である本柘は鹿児島県産の薩摩柘です。本柘の「本」は本物だという意味です。左側の輸入したシマ柘・シャム柘と比べると、きわめて硬質でより光沢があります。
 
 当店の「柘」と表示される会社設立印、実印などは、すべて右側を本柘(ほんつげ)、すなわち鹿児島県産の薩摩柘を使用しています。ですから丈夫で安心して永く使用できます。詳しくは店頭でお話いたします。



 これは鹿児島県産の薩摩柘を黄色で漆塗りをした風水会社設立用印鑑セットです。風水ということで印材とケースは縁起の良い黄色で統一されています。

author:中島裕一, category:知らなかったでは済まされない印章の知識!, 16:06
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